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アクセス速度が高速なデバイスを使用してReadyBoostの効果を上げる

ReadyBoostとはUSBメモリやSDカードなどの外部フラッシュメモリデバイスを仮想的にメインメモリのようにして利用するという、Windows Vistaから搭載された機能です。
メモリが1GB程度しか搭載されていないPCなどにとってはVistaを高速化する一つの手っ取り早い手段なのですが、メインメモリのようにして使うのですから当然それなりのアクセス速度が要求されます。

今回はどういった種類のフラッシュメモリデバイスがReadyBoostに向いているのかということを中心に解説していきたいと思います。


まずはReadyBoostを実行できるデバイスの条件を確認しましょう。

ReadyBoost実行条件
  • アクセス速度
  • Random Write 1.75 MB/s (512KB)
    Random Read 2.5 MB/s (4KB)

  • インターフェース
  • USB 2.0

  • 容量
  • 空き容量 230MB以上

実はランダム書き込み1.75MB/sというメモリは余り多くなく、この実行条件を満たしているだけでも十分高速なフラッシュメモリと言えるでしょう。
ですが今回はより高速なメモリを探していこうと思います。

事前知識として第一に確認したいのがメインメモリの転送速度です。
現在一般的に使われているDDR2という規格のメモリでは、理論上の転送速度は8500 MB/sとなっています。 (DDR2-800)
これに対しUSB 2.0の転送速度は理論値で最大480Mbps/s。bpsというのはビット数ですので、バイトに換算すると60MB/sという計算になります。

当然メモリの品質などによって実測値は異なってきますが、メインメモリとUSB 2.0の転送速度では10倍以上の差があるわけです。
いくらReadyBoostで作成される仮想メモリがメインメモリの補助的なものであるといっても、その効果を最大限に発揮するためには高速アクセス可能なフラッシュメモリが必要なのです。

それではReadyBoostに向いているフラッシュメモリと、その特徴について見てみましょう。
フラッシュメモリにはSLCとMLCという二つのタイプがあります。
SLCは一つのセルに1bitの情報を記憶するメモリです。アクセスが高速で信頼性が高い分、MLCに比べると値が張ります。
MLCは一つのセルに2bit以上の情報を記憶するメモリです。SLCに比べアクセス速度が遅く、信頼性も低いですが、大容量化しやすく、価格も低めです。

ReadyBoostには出来ればSLCタイプのメモリを使用したいところです。
メインメモリの補助的に使うのですから容量はそれ程必要ありませんし、アクセス速度を重視していきましょう。
アクセス速度が高速なSLCタイプのメモリで、コストパフォーマンス重視のものをいくつか選んでみました。

PicoBoost 2GB GH-UFD2GBS
Sequential Read 30MB/s, Sequential Write 20MB/sという非常に高速なUSBメモリです。
ReadyBoostにおいて重要な項目であるRandom Write (512KB)も4~5MB/s前後という非常に高い値を出しています。
コストパフォーマンスにも優れているように思えます。
PicoDriveシリーズは全体的にアクセス速度に優れたメモリが多いようです。

SanDisk SDHCカード Class10 4GB SDSDX3-004G-J31A
こちらはSequential Read 30MB/s以上、Random Write 512KBは8MB/sにも届く高速タイプのSDHCカードです。
ノートパソコンなどでカードリーダが一体になっている場合などに使ってみては如何でしょうか。

こんなところです。
目安としてはRandom Write 512KBのベンチマークにおいて5MB/s以上のスコアを出せるメモリを使いたいものです。
ネット上にはベンチマーク結果を公開している型もいらっしゃるので、気になった製品の型番などで検索してみましょう。

ちなみに外付けHDDの方がUSBメモリよりもアクセス速度早いんだからReadyBoostに向いてるのでは?という疑問もあるかと思います。
確かにシーケンシャルアクセスなどで総合的に見ればHDDの方がアクセス速度は速いのですが、ランダムアクセスはフラッシュメモリの方が圧倒的に早いのです。
仮想メモリという特性上、連続したデータの読み出しよりは、あっちこっちのデータを素早く読み出せるランダムアクセスの方が性能に大きく影響します。
HDDを仮想メモリとして使用する機能はVista以前にありましたが、高速なフラッシュメモリが普及してきたこともあってVistaからはReadyBoostという機能が追加されたのです。

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